【ブリザード】第三話

ここはある研究センター。研究センターといっても野球場が複数個入るような巨大な装置の置かれた最先端微粒子実験場である。

当時、微粒子と微粒子を衝突させることにより、新しい微粒子の発見が注目されていた。この装置はその為に作られた。目に見えない微粒子同士の衝突には、莫大なエネルギーを必要とし、現代の科学では物理的に大きくなってしまうのであった。まず微粒子の発生の維持とそれを加速させる力をこの装置は持っていた。

何億という微粒子を発動させ、高エネルギーを持たすために加速させる。そしてその高エネルギー体たちが、奇跡のタイミングで衝突する。そこに新粒子の誕生があった。

そしてこの実験場で事件は起きた。

ある落雷のある大雨の日、いつものように装置を起動していると、瞬間停電が起きたのだ。これまでもそんな事はあったが、予備電源で装置は維持されていた。しかしその時起きたのは、奇跡のタイミングで微粒子同士の衝突から、新粒子が発生した瞬間に瞬間停電したのだ。新粒子は光速に近い速さで飛び出した瞬間に、加速装置のエネルギーゼロの環境を与えられた。当然新粒子は、急ブレーキをかけられたかのように逆方向の膨大な力を受けた。

一瞬の出来事である。新粒子は大爆発を起こした。それは地球を飲み込む勢いで広がっていった。世界は暗闇に包まれる。すべての機関がストップし、世界中の人の安否も確認できなかった。

暗闇は続く。そして数分後、雪のような凍った塊が降り始めた。

爆発により地球上の熱量が一気に上がり、大気に上昇すると今度は上空で一気に冷やされたのだ。

暗闇の中を凍った氷が降る。そして大気の変化で風が吹き始め、これまた数分後には猛風となって氷をまき散らす。

人類、いや生物は絶滅したかのように思えた。

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