【ハゲストーリー】第三話 チャレンジコンテスト

高校も卒業間近となったある日、ハゲ男はある広告を見た。

それは、育毛にチャレンジコンテストだった。髪の薄い人が、その会社の育毛剤を使い、数ヶ月でどこまでフサフサになれるか競うというものだった。優勝賞金1000万円だった。

ハゲ男は、髪もお金も興味なかったが、暇だったので応募してみた。
自分の顔と頭の写真を撮り、応募用紙を送った。

もちろんすぐに返答がきた。

育毛剤・・・最初の2か月は無料提供。しかし、3か月目からは有料になる。
ただし、コンテストに参加するには、最低半年はチャレンジしなくていけない。

1か月数万円かかるが、とりあえず2か月がんばろうと思った。

しかし、この男、ハゲを気にしないくらいのでかい男。
マメに育毛剤をつけることはしない。

朝起きて、顔を洗った後に、一日分(通常3回にわける)の育毛剤を頭から、ドシャっとかける。

顔の方にしたたり落ちるが気にしない。そのまま学校へ登校する。
拭き取らないのだ。

そんな日が2か月続いた。

そして、もう飽きてしまっていたのとお金がないのを理由に、その育毛剤(コンテストも含めて)辞退しようと決めた。

ただ、2か月前とどれだけ変わったか、写真を見て比べてみた。

頭部・・・かわらない。いやむしろ、薄くなってる?
剃りこみ・・・やはりかわらない
その他の部分・・・よくわからない

はぁ、とため息をついて、写真を鏡の横に置いて、ボーっと鏡を見つめていた。
すると、何かが変わっている。

ん?と思い、よくよく見てみる。

あ!眉毛だ!

そう、あのしたたり落ちてた育毛剤は、眉毛を育毛していたのだ。
しかも、剛毛になっただけでなく、繋がりそうな勢いだった。

それから、ハゲ男は、育毛剤の会社に契約解除を申し出た。
電話の向こうで、「どうでしたか?効果はありませんでしたか?」と聞かれたが、男は、

「ハゲは治りませんでしたが、よく効く薬だと思います。」と答えた。

次の日、男は眉毛を全部剃って学校へ登校した。
しかし、もう彼の外見を気にする同級生はいなかった。

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