仕事の始まりの朝、朝礼があり、順番で話をする場がある。いわゆる当番ってやつだ。
ある日、主婦のおばさんが当番で、子供の話をしていた。要約すると、子供が鼻くそをほじって、それを食べるからバイキンが体内に入り、病気になるよと注意するという話だ。注意しても子供は言うことをきかないから困っているらしい。
しかし、しかしだ。そのおばさんは子供が鼻くそを食べるということを話しに入れたかったみたいだが、鼻に指を入れた時点で、指についたバイキンは鼻の粘膜にくっつくから!病気になるから!
鼻くそを食べるという話は、緊迫感のある朝礼の話の中で、少し笑ってしまうような話と思っているかもれないが、全然おもしろくないし、鼻くそ食べるなというのも、上記の通り間違っているからピンとこない。
言いたくても、朝礼の話って話を中断できる状況にない。どれだけの人が気づいたかわからないが、気になって仕方なかった。
このおばさんは、子供にこれからも鼻くそをほじるなと言うだろう。病気になるから。子供も鼻くそを食べるから、バイキンも一緒に食べて病気になると思うだろう。
しかし、いずれ気づくと思う。あれ?鼻の穴に指を入れた時点でバイキンが入ってないか?って。
さて、気づくのは子供が先か、母親が先か……