【365日 後編】第十一話

節子とのデートが過ぎて、数日が過ぎていた。 隆志は夢の中研究所の神崎に電話をした。「なんだか最近やる気がでないんですよねぇ。」 神崎は答える。「やはり、『オサマラヌイカリ』を飲んだほうがいいですね。」…

【365日 後編】第十二話

NPO法人「飛龍会」の会長室。 役員の佐々木と会長が話していた。 「佐々木よ、今回の件で私は、責任を取るよ。辞任する。」 佐々木は言う。 「会長、何を言っているんですか。責任を取ることって辞めることで…

【365日 後編】第十三話

会長室を出た佐々木は、星の家の山岡に電話をした。 「・・・」 「佐々木さん、どうしたんですか。」 「会長が・・・神崎会長が辞められるそうだ。」 山岡は、電話先の佐々木が、震える声で話しているのを感じた…

【365日 後編】第十四話

隆志は「夢の中研究所」に来ていた。 神崎が来る。 「ああどうも、神崎さん。」 神崎は黙ったまま、「オサマラヌイカリ」らしきものを袋から取り出し、説明書きを読んでいるみたいだ。 「・・・」 いつもと違う…

【365日 後編】第十五話

山岡は「飛龍会」の本部のある、東京へ電車で向かっていた。 車内でぼんやりとしていると、自分が一職員として働いていた時のこと思い出した。      * 「山ちゃん、山ちゃんはなんで働いているの?」 その…

【365日 後編】第十六話

結局「オサマラヌイカリ」をもらえなかった隆志は、自分の日常に戻った。 淡々と生活を繰り返すだけだった。結局、人は孤独なんだと思うしかなかった。自分の力の限界を思うとともに、今やるべきことに集中するだけ…

【365日 後編】第十七話

神崎は、ラムネらしきものを食べ終わると、隆志に言う。 「こ・・これは、ラムネです。『ハハノイノリ』・・・です。」 隆志はわけわからずに、「ど、どういうことですか?」と聞く。 神崎の話はこうだ。 神崎が…

【365日 後編】第十八話

星の家の施設長の山岡と、飛龍会の役員の佐々木らが、会議室で話していた。 その日も、飛龍会内の反勢力に打ち勝つ案が出ずにいた。そこには理由もあった。役員の大半が反勢力だったからである。 山岡は都内のホテ…

【365日 後編】第十九話

神崎竜は泣いていた。 神崎会長はそれを温かい眼差しで見つめていた。 隆志は何も言わずにそっと部屋を出た。ドアの外には佐々木が立っていた。涙を拭うようにするしぐさを隆志は見逃さなかった。 「佐々木さん、…

【365日 後編】第二十話

「山ちゃん、いいだろう?」 山岡は、神崎親子写真の写ったハガキを見ていた。 「そうだな・・・今日はやっと仕事も落ち着き、休みだからな。」 山岡は電話を取り出して、車を呼ぶ。 「山岡会長、区役所でよろし…